新潟米の新品種「つきあかり」を知っていますか?
比較的歴史が浅いので、まだ食べたことがない方も多いのではないでしょうか?そんなつきあかりは、コシヒカリに肩を並べるほど美味しいと話題のお米なのです。
この記事では、つきあかりの特徴や評判、コシヒカリとの違いをわかりやすく解説します。
「日々の食卓に少し変化をつけたい」「品種の特徴を知り、自分好みのお米と出会いたい」という方は、ぜひご覧ください。
つきあかりとはどのような品種?
2016年に新潟県上越市で誕生したつきあかりは、コシヒカリより2週間早く収穫できる早生品種です。名前は、炊き上がりが艶やかで輝いていたことから命名されています。
大きな特徴は、収穫量の多さ。玄米収量はあきたこまちに比べて標肥栽培で9%程度、多肥栽培で8%程度多く実ります。(引用:農研機構)
同じ稲数で収穫量が多いため、生産コストを抑えることに成功しています。
一般社団法人 日本穀物検定協会の食味官能試験では、つきあかりの食味評価は「コシヒカリと同等以上」。
2019年度からは新潟県上越市の学校給食で使用され、子どもから大人まで愛されるお米として知名度を上げています。
つきあかりとコシヒカリの違いを比較
同じ新潟産米であるつきあかりとコシヒカリは、よく比較対象になります。どのような違いがあるのか、ここでは5つの項目でそれぞれの特徴を紹介します。
- 味や食感
- 見た目
- ランク
- 値段
- 産地と歴史
味や食感
つきあかりはうま味に優れていて、程よいもっちり感と粒感が感じられるのが特徴。コシヒカリよりはややあっさりとした印象です。冷めても美味しさが持続することから、おにぎりのお米としても重宝されています。4時間保温後の食味は、コシヒカリよりも良いと言われるほどです。
一方コシヒカリは、つきあかりよりもうま味を強く感じられます。噛めば噛むほどに粘り気が増し、ふんわりと広がる甘みが特徴。お米を主役にしたいシーンで活躍します。
見た目
つきあかりとコシヒカリは、粒の大きさが異なるので並べるとその違いがわかります。粒が大きいのがつきあかりで、あきたこまちやひとめぼれと比較しても大粒。
粒が大きい分、食べ応えも感じられるのがつきあかりの特徴です。
ランク
一般社団法人 日本穀物検定協会が主催している食味官能試験では、つきあかりの食味はコシヒカリの同等以上。4時間保温した後の食味は、コシヒカリよりも優れていると評価されています。
コシヒカリは、同協会が発表した令和3年産米の食味ランキングで上越・魚沼・岩船エリアが特A評価を受けており、「お米の王様」と呼ばれるだけに高評価をキープしています。
値段
つきあかりは多収穫なので、コストが抑えられるのが特徴。一方で、コシヒカリは特別栽培米のように栽培方法にこだわりのあるブランド米などもあり、価格帯の幅が広い印象です。
銘柄 | 新潟県産つきあかり(5kg/精米) | 新潟県産コシヒカリ(5kg/精米) |
価格(税込) | 2,000円〜3,000円 | 2,500円〜6,000円 |
産地と歴史
つきあかりは、2016年に農研機構中央農業研究センター北陸研究拠点(新潟県上越市)で誕生しました。母親は「かばしこ」、父親を「北陸200号」に持つF1に、「北陸208号」を交配して生まれた品種です。収穫時期を分散できる早生品種かつ、多収穫による生産コストの低減で、ニーズが増えている外食・中食需要を満たせるとして開発されました。
コシヒカリは1944年に、新潟県にある農事試験場において「農林22号」と「農林1号」の交配が行われたところから始まります。その後、福島県をはじめとした各地で数年間の育種が重ねられた結果、試作品「越南17号(現:コシヒカリ)」が誕生し、1956年にコシヒカリとして登録されました。
新潟県内の主な産地は、魚沼、岩船、佐渡、新潟一般で分けられています。
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つきあかりとコシヒカリはどんな人におすすめ?
食の好みが人それぞれあるように、お米の食感や味わいの好みも人によって異なります。ここでは、つきあかりとコシヒカリがどんな人におすすめなのかを紹介します。
オールマイティに料理を引き立てるつきあかり
「いつでも美味しく食べられるお米がいい」という方におすすめです。
ややあっさりとしたつきあかりは、洋食や定食、丼ものなど、どんな料理とも好相性。
粒が大きく食べ応えが感じられるので、食べ盛りの子どもたちも大満足でしょう。冷めても美味しいという特徴があるので、お弁当やおにぎりにもピッタリです。
お米の旨味をシンプルに味わいたい方はコシヒカリ
「シンプルに米本来のうま味を味わいたい」という方には、コシヒカリをおすすめします。
漬物、焼き魚のような、お米があることで美味しさが引き立つような“ご飯のお供”と相性抜群。お米の持つ、しっかりとした粘りと甘みを楽しんでください。
おにぎりにする際は、味付けはシンプルに塩のみが粋な食べ方です。
つきあかりの口コミや評判
つきあかりは新品種なので、初めて食べた方の口コミも気になるところではないでしょうか。今回は、Twitterでの感想をピックアップしてご紹介します。
うちは作ってないんだけど、新潟の上越地方で新しく開発された「つきあかり」っていうお米がおいしかった!食味検査でコシヒカリ超えちゃったらしい
6年前に作られた新しいブランドだからコシヒカリより知名度が低くて、安価で手に入るからコスパもいい。県外に流通してるか分かんないけどオススメ🌾 pic.twitter.com/8RWkN3rDsV
— すいか¦デザイン×広報 (@suikasu123) September 17, 2022
フォロワーさんに教えていただいた新潟産の米「つきあかり」
その場で精米していただきましためっっっっちゃ美味い!!!
米美味くて米をおかずに米食えました5kg買ってきたので堪能します pic.twitter.com/tWODTtkNVF
— 心がポッキー(6億円) (@lawliteqed) November 9, 2022
今日の晩御飯は…上越の五醸味噌と妙高のつきあかり🍚
ホント美味しい~😋
五醸味噌は前回も購入して気に入ったので。つきあかりは新潟県米の新品種で値段もリーズナブルなので選んでみた。もっちり感があって好みのタイプ😋
新之助や棚田米は…手が出なかったー🤣#上越妙高紅葉グルメたび pic.twitter.com/0X25mO6XUm— *⌒殿⌒* (@miitsu326) November 1, 2022
【今日の晩ご飯】
今日の晩ご飯のお米は
新潟県産つきあかり新潟県で生まれた
多収穫の新品種です。
あっさりしすぎるくらいあっさり系
もう少し甘みもほしいですが
今日の献立だと
ちょうど良い感じお米も料理に合わせて
コーディネートしていきたいですね#おうちご飯#米屋みたいなこと言う pic.twitter.com/dc5u0nDQ1m— 世古米穀店@三代目🍙(こすけ) (@sekokome) June 20, 2020
『つきあかり』最近気になって購入したお米。
炊いてみると一瞬、タイ米かと思うほど長い。でも、ふっくらしているところがタイ米とは違う。味はコシヒカリとは全然違うけれど、私好み‼︎
つきあかりは新潟県上越市で開発された品種で上越市の給食に使用されてるんだって。 pic.twitter.com/9AZp6YbPzD— あさみ|楽ちん発酵料理 (@asamihakko) August 9, 2022
まとめ
新潟と聞くとコシヒカリが有名ですが、期待の新品種つきあかりにも注目です。
つきあかりは他のブランド米と比べると安価なので、物価高騰の中でも家計にやさしいのがうれしいポイント。
お米にはそれぞれの魅力があり、料理やシーンに合わせてお米を選んでみると、さらに食卓が楽しくなるので食べ比べてみてください。
当社「米工房いわむろ」は、米作りの基本である土づくり・環境づくりにこだわったコシヒカリを栽培しています。皆様に美味しいお米をお届けしたいとの想いで、愛情を込めて作っているので、ぜひ一度味わってみてください。
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