ひとめぼれとコシヒカリの違いは?それぞれの特徴や美味しさを比較

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人気のお米といえばコシヒカリを思い浮かべるかもしれませんが、実はひとめぼれも高い人気を誇ります。毎年実施される食味ランキングでは、2品種とも最高ランクの特Aを獲得しています。しかし、ランキングだけでは何が違うのかわからないですよね。

そこで今回は、コシヒカリとひとめぼれの特徴をまとめました。なんとなく食べていた人も、これを機に別の品種を食べ比べてみてはいかがでしょうか。お米への価値観が変わるかもしれませんよ…?他の人気品種も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

コシヒカリとひとめぼれの違いは?

お米の品質や味を評価する食味ランキングで、最高位の特Aランクに認定されているコシヒカリとひとめぼれ。国内生産量でも1位がコシヒカリ、2位がひとめぼれとなっています。まさに日本を代表する2品種といえるでしょう。そんな2品種の特徴と違いをまとめました。比較した項目は次の3つ。

  • 産地
  • 味や食感
  • 値段

それぞれの違いを詳しく解説します。

産地

全国各地で栽培されているコシヒカリですが、生まれは新潟県です。1944年(昭和19年)に「農林22号」と「農林1号」と掛け合わせ、1956年(昭和31)年に正式に「農林100号」として登録され誕生します。

その後「越の国に光り輝く品種になってほしい」との願いを込めて、コシヒカリと命名されました。越の国とは、現在の新潟県、石川県、富山県、福井県に相当する地域を指します。ちなみに新潟県では「新潟一般」「魚沼」「岩船」「佐渡」の4銘柄に地域区分されて流通しています。

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一方、ひとめぼれの生まれは宮城県です。「コシヒカリ」と「初星」を掛け合わせ、1991年(平成3年)に宮城県の古川農業試験場で誕生しました。

ひとめぼれの名前には「見た目の美しさと食べた時の味にひとめぼれし、たくさんの人に末長く愛されてほしい」という願いが込められています。

コシヒカリ同様に全国各地で栽培されていますが、特Aランクを獲得している主な産地は宮城県、秋田県、福島県、岩手県です。

味や食感

どちらも人気の品種ですが、味や食感は大きく異なります。コシヒカリの特徴は、芳醇な旨味としっかりとした粘り。モチモチと弾力ある食感で、噛めば噛むほど甘みと旨味を感じられるでしょう。ご飯だけでお箸が進むほど、濃厚な味わいです。

一方、ひとめぼれはコシヒカリに比べると淡白な味わい。さっぱりした口当たりとやわらかさが特徴で、幅広いジャンルの料理に合うお米です。飽きがこないバランスの良い味わいで、多くのファンに愛されています。

ただし、上記は一般的な特徴です。同じ品種でも産地によって味わいが異なるので、食べ比べてみると楽しいですよ。

値段

値段はコシヒカリもひとめぼれも5㎏あたり1,800〜3,500円程度が多いようです。市場に出ている価格には、あまり違いがありませんでした。例えば、2022年の平均価格は新潟県産コシヒカリが2,018円、宮城県産ひとめぼれが1,832円です。

通販で購入する場合は送料がかかるケースがあるため、価格が高くなる傾向にあります。また産地によっても変わるので、購入の際にいろいろ比較してみるとよいでしょう。

ひとめぼれとコシヒカリはどちらがおすすめ?

それぞれ異なる魅力を持つコシヒカリとひとめぼれ。どちらを選ぶべきか迷いますよね。味や食感が大きく異なるので、あなたの味覚や食べるおかずに合ったお米を選ぶとよいでしょう。

濃いめの味付けが好きな人にはコシヒカリがおすすめ

濃いめの味付けが好みの人には、コシヒカリがおすすめです。強い旨味と甘みが特徴のコシヒカリは、濃い味のおかずと相性ぴったり。ハンバーグや生姜焼きなど、ガツンとした味の肉料理と合わせて食べてみてください。

他にも漬物や塩辛など、いわゆる「飯の友」との相性も抜群。おかずと共に、もっちりと弾力ある食感を楽しんでくださいね。

サッパリした味わい好む人にはひとめぼれがおすすめ

サッパリとした味わいが好みな人は、ひとめぼれがおすすめです。まろやかな甘さとしつこすぎない粘り、やわらかい食感は幅広い料理と合いますよ。

肉料理とも合いますが、特におすすめなのが刺身や焼き魚などの魚料理。主張しすぎない味は、シンプルな味付けのおかずにぴったり。冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当に使うのもよいでしょう。

やわらかめながら型崩れしにくいため、炊き込みご飯にもおすすめですよ。ふっくら炊きたてのご飯を見たら、名前の通りひとめぼれしてしまうことでしょう。

他にもたくさん!お米の品種と産地

コシヒカリとひとめぼれ以外にも、国内には多くの品種が誕生しています。ここでは人気品種3つの特徴を紹介します。

  • どのようなおかずとも相性抜群!万能タイプの「あきたこまち
  • 海産物との相性抜群!あっさりした味わいの「ササニシキ
  • おかずなしで食べられる!濃厚な味わいの「新之助」

気になるお米があったら、ぜひ食べてみてくださいね。

どのようなおかずとも相性抜群!万能タイプの「あきたこまち」

和食や洋食など幅広いジャンルのおかずと相性抜群なのが、秋田県で誕生した「あきたこまち」です。コシヒカリを親に持つため、強い甘みと旨味を持っていますが味はあっさりめ。適度な粘りと食べ応えある食感が特徴で、口の中に入れると心地よい甘みが広がります。

すっきりとした味わいは、朝食にもぴったり。鼻に抜ける香ばしい香りで、玄米好きの人にも人気です。

海産物との相性抜群!あっさりした味わいの「ササニシキ」

あっさりした味わいの「ササニシキ」は、宮城県で開発された品種です。特徴は粘りの少ないあっさりとした食感。海産物との相性が良く、冷めても美味しく食べられることから、寿司屋で使われることも多いお米です。家では、ぜひ焼き魚や煮魚と一緒に食べてみてくださいね。

残念ながら病気や寒さに弱く、生産量が年々減少しています。しかし、今でも根強いファンがいるんですよ。スーパーなど店頭では見かける機会が少なくなってしまいましたが、ネット通販では多く売られているので、お取り寄せしてみてはいかがでしょうか。

おかずなしで食べられる!濃厚な味わいの「新之助」

新之助は、2017年に新潟県で誕生したお米です。「安くて美味しいお米が食べたい」「ご飯ではなく、米粉として使いたい」など、新たな食のニーズと気候の変化に対応できる米を求めて開発されました。

香り、甘味、コク共に強く、炊き上がりにふわっと甘く香るのが特徴です。大粒でツヤツヤの新之助は、見るだけでお腹が鳴ってしまいますよ。肉料理に合いますが、まずは炊きたての白米だけで食べてみてください。食べた瞬間、濃厚さに驚くことでしょう。

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まとめ

同じような見た目でも、食感や味が大きく異なるお米たち。意識しながら食べることで、その違いがわかるでしょう。いろいろ食べ比べして、自分好みのお米を探してみてはいかがでしょうか。いろいろなおかずと合わせてみるのも楽しいですよ。

新潟県の岩室地区にある「米工房いわむろ」では、本記事で紹介したコシヒカリと新之助を栽培しています。豊かな土壌ときれいな水で育った自慢の逸品を、ぜひ一度ご賞味ください。

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