コシヒカリの主な産地はどこ?特徴や味の違いを徹底解説!

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日本で一番多く栽培されているお米の品種をご存じですか…?

正解は「コシヒカリ」です。あなたも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。コシヒカリといえば新潟を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし実は、様々な土地でコシヒカリが栽培されているんですよ。そして同じコシヒカリでも、産地によって味に違いがあります。

今回は新潟県の米農家「米工房いわむろ」が、産地ごとの特徴や味の違いを徹底解説します。コシヒカリと名が付いた理由と歴史にも触れているので、ぜひ最後までご覧ください。知ったら思わず誰かに自慢したくなるかも?

そもそもコシヒカリはなぜ人気?

おいしいお米といえば、コシヒカリを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。スーパーに行くと、たくさんのコシヒカリが並んでいますよね。炊きたてのコシヒカリは、ふっくらツヤツヤ。しかし人気の理由は、それだけではありません。

  1. 味(うま味)が強い
  2. 冷めても味が落ちにくい

これら2つの特徴を持つコシヒカリは多くの人を魅了し、現在もお米の王様として君臨しています。

1.味(うま味)が強い

他のお米に比べると、コシヒカリは強いうま味が特徴です。うま味とは他の味を混ぜても作れない基本味と呼ばれる一つで、他には甘味・酸味・塩味・苦味があります。なかでもうま味は食材の味を引き立て、料理の味に深みを与える大切な味。

強いうま味が感じられるコシヒカリは、一口食べるだけで口の中いっぱいにおいしさが広がります。最初の一口はぜひ、おかず無しで味わってみてください。

2.冷めても味が落ちにくい

お米には冷めると硬くなる性質をもつ「アミロース」が含まれています。しかしコシヒカリは冷めても硬くなりにくく、風味も炊き立ての味を維持できるのが特徴です。なぜなら含まれているアミロースの量が少なく、甘みや粘りの素となる「アミロペクチン」が豊富だから。

そのためコシヒカリは、お弁当やおにぎりにピッタリ。家庭だけではなく、業務用としても人気があるのです。あなたがランチで買ったお弁当のお米がおいしいと感じたら、それはコシヒカリかもしれません。

おいしいコシヒカリの産地と味の特徴

お米は毎年、日本穀物検定協会によってランク付けされています。最高は特Aランク。コシヒカリは全国様々な産地で栽培されていますが、ここでは2022年(令和3年産米)に特Aランクを獲得した、特においしいコシヒカリの産地を5つ紹介します。

  • 新潟県産コシヒカリ
  • 福島県産コシヒカリ
  • 千葉県産コシヒカリ
  • 京都府産コシヒカリ
  • 兵庫県産コシヒカリ

基本的にうま味と粘り気の強さが特徴のコシヒカリですが、産地によって独自の個性があるんですよ。それぞれ解説します。

新潟県産コシヒカリ

新潟県産コシヒカリの特徴は、一度食べたら忘れられないほどの豊かな甘み。もっちりした粘り気で、噛めば噛むほど口の中に甘みが広がります。

今回特Aランクを獲得したのは魚沼産、岩船産、上越地区の3種類。特に魚沼産は28年連続で特Aランクを獲得する偉業を成し遂げています。

福島県産コシヒカリ

福島県でも多くのお米が栽培されていますが、今回、特Aランクを獲得したのは会津産コシヒカリ。特Aランクの認定回数は新潟の魚沼産、佐渡産についで3位の産地です。

他のコシヒカリに比べて強い弾力と甘みを持つのが、福島県産コシヒカリの特徴。魚沼地域同様、会津地方も「寒暖差が大きい」「栄養を含んだ雪解け水が田んぼに流れてくる」など、おいしいお米が育つ条件が揃っています。

千葉県産コシヒカリ

「本州で一番早く食べられるコシヒカリ」として有名なのが千葉県産です。今回、特Aランクを獲得したのは県南地区のコシヒカリ。他のコシヒカリに比べると粒は小さめですが、程よい弾力と甘みでお料理の味を引き立ててくれる存在です。

実はコシヒカリが農林水産省に認められたのは、試験栽培した際に千葉県の後押しがあってのことでした。それがなければ、コシヒカリは有名になっていなかったかもしれません。

京都府産コシヒカリ


京都府産で特Aランクを獲得したのは、丹波地区のコシヒカリです。2022年に初めて特Aランクを獲得しました。丹波地区はコシヒカリの西の名産地といわれており「東の魚沼、西の丹波」といわれるほど、高い評価を受けています。その食感は上品で繊細。噛めば噛むほどお米の甘みが口の中いっぱいに広がり、お米本来の味を楽しめるでしょう。

兵庫県産コシヒカリ

今回、特Aランクに認定されたのは県北地区のコシヒカリで、5年連続の獲得となりました。元々粘りが強く冷めてもおいしいのがコシヒカリですが、特に兵庫県産は強い粘りを持っているのが特徴。お弁当やおにぎりでも、まるで炊きたてのような味を楽しめます。強い粘り食感と、まろやかなうま味で噛むほどに喜びを味わえるでしょう。炊きたてはハリとツヤがあり、目でも楽しめるお米です。

「コシヒカリ」と「こしひかり」どちらが正しい?名付けの歴史

スーパーに行くと「コシヒカリ」とカタカナで表記されているものと「こしひかり」とひらがなで表記されたパッケージを見かけます。どちらの表記が正しいのか疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。ここでは名付けの歴史を紐解きます。

  • 品種の名付けにはルールがあった
  • 1991年以降は名付けルールが緩和

また、コシヒカリの由来にも触れます。スーパーのお米売り場に行ったら、色々なコシヒカリのパッケージが気になってしまうかも…?

品種の名付けにはルールがあった

お米の品種改良が始まったのは明治時代。その頃はお米の品種を区別するために、農林1号など番号が付けられていました。しかし品種改良で種類が多くなるにつれ、番号だけでは紛らわしいことに。

そこで農林52号以降は、カタカナ6文字以内というルールで品種名が付けられるようになったのです。コシヒカリは農林100号という名でしたが、このルールに基づきコシヒカリと命名されました。「越の国(今の北陸)に光り輝く品種」になることを願って付けられた名です。

その後、国が開発した品種はカタカナ、都道府県が独自に開発した品種はひらがなで名付けるなど、どこで開発されたかによってもルールが定められます。例えば秋田県の「あきたこまち」や北海道の「ゆきひかり」は、都道府県が主導となって開発されたので、ひらがな表記です。

1991年以降は名付けルールが緩和

しかし時代が進むにつれ、ネーミングが重要視されるようになります。そのため1991年以降はルールが緩和され、自由に名前を付けられるようになりました。その第1号が「ひとめぼれ」です。

その後は印象的かつ、消費者に覚えてもらえるような名前が考えられるようになりました。なかには「森のくまさん(熊本県)」や「青天の霹靂(青森県)」などユニークな名前も。また「ゆめぴりか(北海道)」や「つや姫(山形県)」などは一般公募で決められた名前です。

ちなみにコシヒカリは1956年(昭和30年)に国によって指定された品種のため、正しい表記はカタカナとなります。

米工房いわむろのコシヒカリも味わって

当社「米工房いわむろ」でもコシヒカリを栽培しています。持続可能な循環型農業を目指している当社のこだわりは、半端なものではありません。化学肥料や農薬を減らして、おいしさだけではなく安心安全を追求した米作りに日々取り組んでいます。

家族経営の小さな農家ではありますが、代々引き継いできた技術で丁寧にコシヒカリを育成。皆様の食卓に安心安全なお米をお届けします。

まとめ

コシヒカリの主な産地と特徴を紹介しました。うま味と粘りが強く、冷めてもおいしいコシヒカリは全国で栽培され、多くの人に愛されて今に至ります。産地によって特徴が異なるので、見つけたら食べ比べしてみるのも楽しいでしょう。

米工房いわむろでも、土づくりからこだわった安心安全なコシヒカリを栽培しています。収穫時期や保存にもこだわりがある当社の「本当に食べておいしいお米」を、ぜひ一度味わってみてくださいね。

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